ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2022.3.14 06:41日々の出来事

尊皇心について

昨日の「ゴー宣道場」は議論そのものは面白かった。
石破茂議員は党内で何も言えない自分にいらだちを
隠せず、それが態度に出ていたのがマズかった。

自分の尊皇心を得々と語っても、皇室のために何を
やるのかと問われれば、何もしないでは話にならない。
逆に自分の尊皇心を語らずとも、黙々と天皇の真意を
叶える努力をする者の方が信用できる。

例えばわしは今上陛下には、まだ尊皇心が育っていない。
昭和天皇にも、上皇陛下にも、尊敬する気持ちが十分に
あるのだが、今上陛下にはまだそこまで行かない。

わしは「血の器」を尊敬する気持ちはない。
ましてや「男系血統の器」を尊敬する気持ちなど全然
沸いてこない。
やはり「器」ではなく、「人格」、特に神がかった人格を
尊敬する。

人格よりも血統、しかも男系血統を尊敬するという者の
感覚が全然分からない。
本当に自分に尊皇心があるのか?
それは何故なのかを問うてみる必要があるだろう。

天皇がいなくなると、国家のシステムが機能しないから
尊敬するというのも、わしには馴染めない。
共和制にすればいいだけじゃないかと思う。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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